【呪術廻戦30話感想】宿難さんは伏黒に首ったけ!

こんばんは。ななまるです。

今週は土曜日発売ということで30話感想いきます。

 

 

サブタイトルは「我儘」

おおむね宿難のことをさしたタイトルでしょう。

読みはじめは真人のことをさしたタイトルかと思いひやひやしましたが嬉しいミスリードでしたね。

 

前回は真人の領域展開「自閉円頓裹」に七海だけが閉じ込められたところで引き、今回はその直後からスタートです。

 

 

高専1年初任務の際に対峙した特級は、術式の付与されていない未完成なかたちながらも「生得領域」を少年院全体に広げていましたが、真人の領域はそれに比べるとややコンパクトですね。

 

単に邪魔な虎杖を放り出すためにコンパクトに展開したのかもしれませんが、

術式の精度(高ければ小さくなる?)や呪力の総量によって変化があるのかもしれません。

 

 

さて先週の感想で言及した箇所ですが、

 

七海は領域展開を出し惜しみしたわけでなく「会得していなかった」ことが判明しました。「まだできていない」ではなく「到達できなかった」という言い方からやはり才能が多分に関わってくるのでしょうか。

 

それとも真人みたいに個々人なにかしらのきっかけがあれば発現し得るものなのか、

発現条件はいまだ不明な点が多いですね。

 

 

「無為転変」の発動条件も判明しました。

触れるだけでなく「原型」の掌で触れることが条件のようです。

 

でなければ、先週七海が右手で拘束された際に発動できるはずですしね。

 

おそらく自分を含め2つ以上の魂を同時に変化させることはできないという理屈でしょう。(このあと言及しますが領域内では別かもしれません)

 

 

 

そして七海の回想パート

 

七海にかけられていた呪いは「他人に不利益を強いること」でしょうか

 

証券会社では「他者の不利益をもって大きな利益を得る」ことに悩んでいて

呪術師時代では「他人を助けるために、他者に死という最も不利益なことを強いる」ことに悩んでいました

 

「不利益の上に利益は成り立っている」

「誰かの不幸の上に幸せがある」

 

折り合いのつかない社会の問題点ですよね。

 

 

 

そして皮肉にもそんな呪いから解放される手段は「金」でした。

それからは「金」が「呪い」となり彼を突き動かします。

 

皮肉な答えですが、他人を他人として一線置くためにはお金が必要な世の中なのでしょうか。

 

 

そんな七海を救ったパン屋さん。

 

 

「放っておいていい」と判断した蠅頭は「死」をもたらさないまでもパン屋さんの生活に支障をきたしていました。

 

「放っておいていい」というのは端から見れば「パンを食べたい人」もきっとそうなのでしょう。「仕事内容に嫌気がさして疲れている自分」もそうなのでしょう。

 

 

そんな「放っておいていい」に踏み込んでくるパン屋さんをみて七海は彼女に憑いている蠅頭を祓います。1つの決別ですね。

 

 

呪いから解放されるためにクズ株を買わせてでも金を得ようとする自分

面倒を被らないように蠅頭に悩ませられる人を見ないふりする自分

 

不利益を被らないために放っておいていい範囲を広げてしまっているそんな自分に嫌気がさしたのかもしれません。

 

 

 

そこに「ありがとう」ですよ・・・

 

蠅頭の呪いを祓って、「金」の呪いを祓われて

2人の関係がめちゃくちゃ尊いですね。

 

 

「呪術師はクソ。労働はクソ。ただ呪術師のほうが適性があった」

 

初登場時に語られた、リアリスト的な思考が

実はこんなハートフルなバックボーンからうまれたものだとは、、

 

 

そして

 

・他人のために本気で怒れるのだな

・また他人のこと・・・

 

虎杖に向けられたこんな思いが、

彼にパン屋さんとの出来事を思い出させてくれたのかもしれません。

 

 

なにいってんだってなってきましたが、

あまりに素晴らしい回想だったので、、

 

 

 

というわけで

回想は終わり再びピンチ

 

 

そこに虎杖が登場しましたね。

先週の期待通りバリンっと痛快に割ってくれました。

 

領域のイメージ的にもっとぬるっと入ってくるかとも思いましたが杞憂でした(なにが)

 

 

必中の無為転変によりうっかり宿難さんの逆鱗に触れてやられてしまった真人さんですが、

 

領域内では対象を複数に拡大できるということでしょうか。

冒頭に書きましたが、通常の術式では1体のみでしたもんね。

 

 

宿難さんの攻撃についてですが

 

 

宿難の服装が虎杖のものとは異なっていたので

あくまで身体の所有権は虎杖のものでしょう。

 

となると、宿難の生得領域内での攻撃だったはずです。

 

以前宿難は

 「生得領域、心の中と言い換えてもいい」

と発言していました。

 

つまり「魂に触れること」=「生得領域に侵入すること」

ということかと思われます。

 

なので宿難は「領域展開内だから」攻撃できたよってわけでなく

あくまで「真人の領域展開内だから」攻撃できたと思われます。

 

じゃなかったら無量空処のときもでてこれるはずですもんね。

 

 

真人の領域展開が欲張りさんだったからしっぺ返しくらったわけですね。

まさに逆罰。グレート。

 

 

さて、そして伏黒です。

「契闊」が伏黒のためであることが今回で確定的になったわけですが、

なにを求めているのでしょうか。

 

五条先生があげている自分と同格になりうる呪術師リストの中には

伏黒は入っていませんでしたから、五条先生が見抜けていない力を秘めているのでしょうか

 

・伏黒が目当てであること

・1分間という縛り

・誰も攻撃しないという縛り

 

上記を鑑みるとなにか情報を渡すか仲間に引き込むような説得をするかとも考えられますが、それをするなら「口だけ宿難くん」で事足りそうな気もしますしね。

 

身体を明け渡す際、虎杖の意識はどうなるのかというところも肝になってきそうです。記憶がある状態なのか、どうなのか。

 

「伏黒恵ぃぃ!!おれをお前の式神にしてくれぇぇ!!」とか言い出したらくっそ笑えますね。

 

冗談はさておき

 

「伏黒ともう一度戦いたい(対等になるように伏黒を育成したい)」

「伏黒に受肉したい(術式奪いたい)」

 

現状目的はこの2つが有力かと思われますが

 

・領域展開を会得させる手段を持っている

・指食べさせる

 

1分間でできることといったらこんなもんでしょうか。。

 

 

ともあれ交流戦が無事行われれば「契闊」待ったなしなので

楽しみに待ちましょう。

 

今週はこの辺で

 

次週はあらためて真人の顔面に一発いれてくれる虎杖に期待しましょう。